Google Analyticsで外部リンク先のクリック数を追跡する方法(2012年1月時点)
Google Analyticsといえばおなじみの高機能アクセス解析ですが、外部リンクへのクリック数を確認する方法があります。検索かけまくっても古い記事ばかりでなかなかうまくできなかったのですが、ようやく簡単に出来ることが分かったのでメモ的に記事にしておきます。
使用しているGoogle Analyticsのコードを確認
Google Analyticsの使用ユーザーの中にはコードが古いものをそのまま使っているユーザーもいると思いますが、今回の解説では2012年1月時点での最新のコードを使用していることが前提なので、使用コードが以下のものでそれが</head>内に設置しているかどうか確認してください。
<script type="text/javascript"> var _gaq = _gaq || []; _gaq.push(['_setAccount', 'UA-XXXXXXX-X']); _gaq.push(['_trackPageview']); (function() { var ga = document.createElement('script'); ga.type = 'text/javascript'; ga.async = true; ga.src = ('https:' == document.location.protocol ? 'https://ssl' : 'http://www') + '.google-analytics.com/ga.js'; var s = document.getElementsByTagName('script')[0]; s.parentNode.insertBefore(ga, s); })(); </script>
※「UA-XXXXXXX-X」の部分は自分のIDになるため各人で数字が異なります。
コードの取得手順
コードが古い場合は最新のものを取得する必要があります。(上記のコードを使用している場合はこの手順不要)
2012年1月時点では旧バージョンと新バージョンの2つの管理画面がありますが、以下は新バージョンの管理画面でのコード取得手順です。新バージョンは旧バージョンに比べて場所が分かりづらいので、スクリーンショット付きで以下に手順を書いておきます。
1.Google Analyticsにログイン後、該当するサイトのプロファイルをクリック。
2.標準レポートの画面になるので、画面右上にある歯車みたいなアイコンをクリック。
3.「トラッキングコード」のタブをクリック。
4.下にスクロールするとコードが書かれているのでそれをコピーして自サイトの</head>タグ直前にはりつけ。
※以前のコードは</body>タグ直前にコードをはることが推奨されていましたが、現在のものは</head>タグ内推奨になっています。
クリック数追跡のためaタグをいじる
ここからはAnalyticsではなくサイト側の修正になります。
例えば自サイトにYahooへの静的なリンクがあって、このクリック数を追跡したいとします。通常は以下のようなaタグになっていると思います。
<a href="http://www.yahoo.co.jp/" target="_blank">Yahoo</a>
このaタグを以下のような書式に変更する必要があります。
<a href="リンク先URL" onclick="javascript:_gaq.push(['_trackPageview', '仮想URL']);" target="_blank">テキストリンク</a>
仮想URLは何でもいいんですが、例としては以下のようになります。
<a href="http://www.yahoo.co.jp/" onclick="javascript:_gaq.push(['_trackPageview', '/click/yahoo']);" target="_blank">Yahoo</a>
仮想URL部分を「/click/yahoo」としました。ここは単に「/yahoo」でもいいし「/yahoo.html」とかでもいいです。要はURLの形になりうる文字列ならなんでもよいです。
「/click/yahoo」とした場合、当ブログの場合は「http://webclipping.blog122.fc2.com/click/yahoo」というページにアクセスがあった、ということになります。そんなページは存在しませんが、クリックされることで仮想的にこのページにアクセスがあったということで外部へのリンクを追跡している、という仕組みです。
なお、仮想URLの文字列指定で1つポイントをあげると、自サイト内のURLと重複しないURL(文字列)にすると便利です。
例えば当ブログの場合は「webclipping.blog122.fc2.com」とか「blog-entry」とか「blog-category」などの文字がURLに含まれるので、これと同じにならない文字列にするとよいです。これはAnalyticsの管理画面で仮想URL部分だけを抽出する際に便利なためです。
設定は以上です。あとは数日経ってからAnalyticsの管理画面にて確認するだけです。
Analyticsの管理画面でクリック数を確認する方法
再びAnalyticsの画面に戻ります。
1.標準レポート左側のメニューから「コンテンツ」→「サイトコンテンツ」→「ページ」をクリックして開いていきます。
2.検索ボックスに先ほど仮想URLで指定した文字列を入れて検索し絞り込みます。例だと「/click/yahoo」にしたのでこの場合は「click」で検索。
3.リンクがクリックされていれば以下のように存在しないURLだけどページビュー数(クリック数)がカウントされた結果が表示されます。
※別サイトのため一部黒塗りにしています。
基本的に静的なリンクにしか使えませんが、静的リンク形式で純広告を掲載した場合等にはこちらで大まかにクリック数をカウントできるので便利です。
一方、アフィリエイトサービスが発行するURLに組み込む場合は、コード改変扱いとなって成果対象外になる可能性があるのでやらない方がいいでしょう。とはいえ、その手のサービスはクリック数やインプレ数をサービス側でカウントしてくれることがほとんどなので不要だと思いますが。
ただ、サイト内であれば以下のページ(外部サイト)のような手順で
Google Analyticsの機能を使って分析した方がいいように思えます。
▼Googleアナリティクスでサイト内遷移を分析
http://webtanto.main.jp/googleanalytics/159